注文住宅で住宅ローンを利用する前に知っておきたいこととは?
公開:2024.07.31 更新:2024.07.31岡山県でも、注文住宅を建てる際に多くの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンの審査は事前審査と本審査の2段階で行われ、事前審査には収入証明書などの提出が必要です。
低金利のローンを選ぶ、地元のハウスメーカーや工務店を利用して土地購入時の仲介手数料を節約するなどの方法で費用を抑えることが重要です。
ローンにかかる費用には融資手数料、保証料、契約書の印紙代、登記関連費用、保険料などが含まれます。
目次
住宅ローンの流れ
岡山で注文住宅を建てる際、多くの人が住宅ローンを利用します。しっかりと事前準備を行い、後悔しないように自分に合った住宅ローンを選びましょう。
1.住宅ローンの情報収集と相談
賢く住宅ローンを選ぶためには、情報収集が重要です。地元の工務店やハウスメーカーの中には、特定の金融会社と提携しているところもありますので、相談してみるのもひとつの方法です。
また、複数の住宅ローンを比較検討することで、提携ローンよりも自分に合ったローンを見つけられる可能性が高くなります。
2.審査申込み
住宅ローンの審査は、一般的に事前審査と本審査の2段階で実施されます。
・事前審査
事前審査は仮審査とも呼ばれており、収入証明書、本人確認書類などの必要書類の提出を求められるのが普通です。事前審査の結果は、通常3日〜1週間程度で通知されます。事前審査に通ると、本審査に進むことができます。
・本審査
本審査(正式審査)では、購入希望物件の詳細な書類や売買契約書類など、事前審査よりも詳細な資料に基づいて審査が行われます。審査に要する期間は2~4週間程度で、無事に通過した時点でローン契約の手続きに進みます。
3.契約
本審査承認後、金融機関と金銭消費貸借契約(ローン契約)を結ぶことになります。この際には、登記簿謄本や印鑑証明書などを提出する必要があります。通常の場合には、司法書士が書類の手続きを行います。
契約後、住宅ローンの借入金が、申込者の口座に振り込まれます。
住宅ローンにかかる費用の目安
住宅ローンを借りる際には、手数料や保険料などさまざまな費用がかかりますので、余裕を持って計画を立てることが大切です。
◇住宅ローンの大まかな費用
住宅ローンにかかる費用には、次のようなものがあります。
・融資手数料
金融機関に支払う手続き費用のことで、一定額の場合の手数料は5万円~10万円前後が一般的です。手数料が融資金額によって変動するローンの場合には、1~2%が融資手数料となります。
・ローン保証料
保証会社に支払う費用のことで、保証人を立てない場合に必要となります。
・契約書に貼る印紙代
契約書に貼る印紙の費用、印紙税のことで、税額はローンの金額によって異なります。詳細については、国税庁のホームページで確認できます。
・登記関連費用
物件の所有権や抵当権を登記する際に、司法書士に登記手続きを依頼するには、登記手数料を払わなければなりません。金額は、5万円から10万円がだいたいの目安です。
・適合証明書
適合証明書は、建物が耐震性の基準をクリアしていることを建築士が証明する書類のことで、正式には「耐震基準適合証明書」と呼ばれています。
◇保険料系
災害や万が一の事態に備え、各種保険にも加入しておく必要があります。
・火災、地震保険料
住宅ローンを組む際には、物件に対する火災保険の契約が必要です。これは、万が一ローン返済中に住宅が火災にあった場合、ローンの返済に充てるための保険です。
地震保険は必ずしも加入必須ではなく、火災保険に地震特約をつけるケースが多く見られます。
・団体信用生命保険料
団体信用生命保険料も、加入が必須の保険です。これは、借入者が死亡した場合にローンが完済される保険のことで、月々のローン返済額に含まれていることがほとんどですが、別途支払わなければならない場合もあります。
◇手数料系
ローンを支払っていく間に、手数料が発生することがあります。
・条件変更手数料
ローン契約後に契約内容を変更する際に発生する手数料のことで、返済期間の延長または短縮、返済方法の変更(元利均等返済から元金均等返済への変更など)、金利タイプの変更を行った際に適用されます。
・繰上返済手数料
ローンの返済期間中に一部、または全額を一括で返済する際に発生する手数料のことで、部分繰上返済と全額繰上返済の2種類があります。
注文住宅の住宅ローンを安くする方法
住宅ローンを安くするためには、金利の低いローンを選び、費用最低限に抑えることが大切です。
◇住宅ローンの金利を安くする方法
住宅ローンには、特定の条件を満たした場合、通常の金利よりも低い金利を適用される「優遇金利」があります。
申込先金融機関を給与振替口座にしたり、申込先金融機関が販売しているクレジットカードを発行したりすることによって、優遇金利でローンを組めます。
◇住宅ローンにかかる諸費用を安くする方法
注文住宅を建てる土地を購入する際には、仲介手数料を払わなければなりません。仲介手数料は3%+6万円が上限ですが、中にはこれよりも安い手数料を適用している不動産会社もあります。
費用を安くするためには、土地の仲介ができるハウスメーカーや工務店を選ぶ方法もあります。場合によっては数十万円の節約も可能です。
地元のハウスメーカー・工務店の魅力
岡山県で注文住宅を建てる際に、地元のハウスメーカー・工務店を選ぶと、さらなる建築コストの節約や、より住みやすい家を実現できます。
◇地元工務店は低コスト
まず、地元工務店の最大のメリットは、大手ハウスメーカーに比べて低コストで家を建てられることにあります。地元工務店は広告宣伝費を節約しているため、コストを最低限に抑えることができます。
◇地元工務店は自由度が高い
地元工務店は、全国的に展開している大手ハウスメーカーのように仕様や規格が統一化されていないため、高い自由度があるのも魅力のひとつです。憧れの中庭を取り入れたい、ウッドデッキのある家が欲しいといった要望も実現できます。
岡山県で注文住宅を建てる際には、多くの人が住宅ローンを利用します。まずは情報収集を行い、複数のローンを比較して自分に合ったものを選ぶことが重要です。
住宅ローンの審査は、事前審査と本審査の2段階で行われます。事前審査では収入証明書などの提出が求められ、結果は通常1週間程度で通知されます。通過後、本審査では物件の詳細書類が必要で、審査に合格すると契約手続きが進みます。
住宅ローンには、融資手数料、保証料、契約書の印紙代、登記関連費用などがかかります。火災保険や団体信用生命保険も加入必須です。また、契約後の条件変更や繰上返済には追加手数料が発生することがあります。
ローン費用を抑えるためには、低金利のローンを選ぶことが効果的です。優遇金利が適用される条件を満たすことで、金利を下げることが可能です。また、土地購入時の仲介手数料を節約するために、地元のハウスメーカーや工務店を利用するのもおすすめです。地元の工務店はコストが低く、柔軟な設計が可能です。