岡山県で30坪の敷地に注文住宅を建てられる?
公開:2024.07.31 更新:2024.07.31近年は岡山県をはじめ、全国的に30坪以下の注文住宅の人気が高まっています。平屋や駐車場や庭を設けた住宅も可能です。ただし、建ぺい率が60%~70%の場合、建物面積は18坪~21坪に限られます。
30坪の住宅にすると建築費用を削減でき、節約した分を無垢の床材や漆喰の塗り壁など、高品質な素材に投資できます。さらに、家が小さいことで窓や屋根が小さくなり、冷暖房効率が向上し、月に約2万円の光熱費を節約できます。
目次
30坪以下の住宅が増えている?
住みやすい、暮らしやすい注文住宅にするには、どれくらいの広さを確保すればよいのでしょうか。
◇推奨されている広さはどれくらい?
国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」では、多様なライフスタイルに対応できる住宅における家族人数と住宅の坪数目安は次の通りです。
・夫婦2人:55㎡(約33坪)~75㎡(約46坪)
・夫婦2人+5歳未満の子ども2人:85㎡(約52坪)~112.5㎡(約69坪)
夫婦2人での生活に適した住宅では、リビングや寝室、書斎などが配置される傾向にあります。プライバシーと快適さを確保する広さとしては、30坪以上が推奨されるでしょう。
子どもがいる家族が暮らす住宅では、子供部屋や共有スペース、収納などを十分に確保する必要があります。また、子どもが成長しても使いやすいように、リビング、ダイニング、キッチンなども広めに取るケースも見られます。
引用元:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」
◇30坪以下の注文住宅の注目度がアップ
近年では、30坪以下の家が好まれる傾向にあります。主な要因として、家の性能向上や新たな価値観、ライフスタイルの変化が挙げられます。
コスト面では、小さな家は建設費用や維持費を抑えられるため、その分をデザイン性や性能向上に投資できます。エネルギー効率の高い設備を導入すれば、光熱費も節約できるため、経済的なメリットも大きいです。
また、共働き世帯や子育て世帯にとって、コンパクトな間取りは生活のしやすさを向上させます。掃除やメンテナンスの範囲が狭くなり、効率的な動線で時短やストレス軽減が可能です。
限られたスペースのコンパクトハウスは、ミニマリストやシンプルな生活スタイルを好む人にとって魅力的です。必要最低限のもので整った暮らしを送れます。
さらに、土地価格が高騰している中で、小さな面積の土地であれば比較的手頃な価格で入手可能です。公共交通機関や生活施設へのアクセスが良好な場所が多く、都市部での生活にも適しています。
注文住宅の敷地が30坪以下の土地の注意点
建ぺい率とは、土地の面積に対して建てられる建物の面積の割合を指し、各市町村で異なります。例えば、30坪の土地で建ぺい率が80%の場合、24坪の家を建てられます。
夫婦二人には十分な広さですが、家族構成によっては部屋数が不足し、狭く感じることもあるため注意が必要です。
30坪以下の敷地にも注文住宅を建てられます。ただし、土地いっぱいに建物を建てられるわけではありません。
◇建ぺい率
◇平屋・駐車場・庭は可能?
30坪の土地であっても、平屋を建てられます。例えば、建ぺい率が60%~70%の場合、建物面積は18坪~21坪の平屋になるでしょう。
ただし、駅前などテナントビルやマンションが立ち並ぶ地域では平屋は適さない場合があります。また、平屋は敷地面積が多く必要なため、30坪の土地では広さを十分に活かせないことがあります。
駐車場は車の大きさにもよりますが、2台分を確保することも可能です。しかし、駐車場を家と分ける、1階部分をビルトインガレージにするなどの工夫が必要になります。ビルトインガレージにする場合、家は3階建てになるため建築コストが増えることを考慮しましょう。
同様に、庭や中庭を設けることも可能です。中庭を設ける場合、廊下を減らして部屋から直接アクセスできるようにすることで、延べ床面積を抑えつつ広さを有効に使えます。
岡山県で30坪の注文住宅を建てるための工夫とは?
30坪の敷地に必要な設備や部屋を備えた注文住宅を建てるには、他にも工夫が必要です。
◇水回りを1箇所にまとめる
水回りを1箇所に集中させることで、家事動線や洗濯動線がスムーズになり、毎日の家事が楽になりストレスの少ない暮らしが実現できます。この工夫により、限られたスペースを効率的に活用し、快適な住環境を提供することが可能です。
◇1部屋は広い部屋を作っておく
一部屋、特に家族の集まるリビングを広く設計することで開放感が増し、快適な空間が生まれます。広いリビングは、家族全員が同じ空間にいながら各自のパーソナルスペースを確保できるため、リラックスして過ごせます。
また、家族が同じ部屋で過ごすことでコミュニケーションが取りやすくなり、家族の絆を深めることができます。
30坪の注文住宅のメリットを解説
30坪の注文住宅は狭いと思う方もいるかもしれません。しかし、その方のライフスタイルによってはメリットが多いのです。
◇経済的な負担が減る
例えば坪単価60~70万円の場合、35坪の住宅を30坪に抑えるだけで建築費用を約300万円削減できます。また、家が小さくなることで窓の面積や屋根の大きさも縮小し、冷暖房効率が向上します。
これにより、住宅ローンや光熱費といったランニングコストも削減でき、月に約2万円の節約が可能です。
◇住宅のこだわりたい部分に費用を割ける
建物の大きさにお金をかけるのではなく、自分たちがこだわりたい部分に費用を回せます。例えば、坪数を抑えることで浮いたお金を無垢の床材や漆喰の塗り壁など、高品質な素材を取り入れることも可能です。
これにより、通常では手が出せないクオリティの高い家づくりが実現可能です。
近年、岡山県を含む全国で30坪以下の注文住宅の人気が高まっています。30坪の土地でも平屋を建てられますが、建ぺい率が60~70%の場合、建物面積は18坪~21坪に制限されます。
駅前などでは平屋は不向きなこともあります。駐車場は2台分を確保できますが、ビルトインガレージにする場合はコストが増加します。庭や中庭も可能ですが、廊下を減らし部屋からのアクセスを工夫することでスペースを有効に活用できます。
水回りを1か所にまとめることで、家事や洗濯の動線が効率化され、日常の家事が楽になり、ストレスの少ない生活が実現します。この工夫により、限られたスペースを有効に活用し、快適な住環境を提供できます。
また、一部屋を広めに設計することで、開放感のある空間が生まれます。特にリビングを広くすることで、家族全員が同じ空間にいながら各自のパーソナルスペースを確保でき、リラックスして過ごせる快適な環境を作り出せます。
30坪の住宅は建築費用を削減でき、その分を無垢の床材や漆喰の塗り壁など高品質な素材に投資できます。小さい家は窓や屋根も縮小され、冷暖房効率が向上し、月々約2万円の光熱費が節約できます。