注文住宅でサウナを設置する際の注意点とは?サウナ付き住宅プランを紹介
公開:2024.06.27 更新:2024.11.28一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所の2023年調査では、サウナ利用者が増加し、特にミドルサウナーとヘビーサウナーの利用頻度がコロナ前の水準に近づいています。自宅設置サウナは50万~300万円で、定期メンテナンスが重要です。サウナ付き注文住宅も登場し、自宅でリラックスできる環境が提供されています。
目次
コロナ後のサウナ利用者数の回復と地域別動向
2023年の調査では、コロナ後にサウナ利用者が回復し、特にミドルサウナーとヘビーサウナーが増加しました。地域差や温冷浴の認知度向上が見られ、都心部では個室型貸切サウナの利用が増加しています。
◇コロナ後のサウナ利用者数
一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所は、2017年から日本国内のサウナと温冷浴の実態を調査しており、2023年1月には全国1万人の成人男女を対象に最新の調査を実施しました。この調査では、サウナ利用者を「ライトサウナー」(軽度の利用者)、「ミドルサウナー」(月に数回利用する中程度の利用者)、「ヘビーサウナー」(頻繁にサウナを利用する愛好者)の3つのカテゴリーに分けて、各層の利用状況と人口推移を分析しています。
昨年の調査では、コロナ禍の影響でサウナ利用者の利用頻度が減少しましたが、2023年の調査結果では、全てのサウナ利用者層で利用頻度が回復し、増加傾向が見られました。特に、ミドルサウナーとヘビーサウナーの利用頻度は、コロナ前の水準に近づいており、サウナの健康効果やリラックス効果に対する関心が再燃していることが伺えます。
この結果は、サウナ愛好者の増加とともに、サウナが日常生活の中で重要な役割を果たし始めていることを示しています。
◇利用傾向は地域差が見られる
地域別に見ると、サウナの利用傾向に大きな差が見られました。関東圏では、ヘビーサウナーが22%増加し、ミドルサウナーは6.8%減少しました。一方、関西圏では、ヘビーサウナーが12%減少し、ミドルサウナーが32%増加するなど、地域ごとに異なる傾向が現れています。
さらに、温冷浴に対する認知度が高まり、「温冷浴について知っており、実際に実践している」という人々の割合も増えています。このような温冷浴の健康効果に対する関心が高まっていることが分かります。
また、都心部では個室型貸切サウナの利用が増加しており、調査によると、25%以上の人々が一度はこのタイプのサウナを利用した経験があることが分かりました。個室型貸切サウナはプライベート空間を提供し、他の利用者との接触を避けることができるため、特にコロナ後に人気が高まっているようです。
乾式サウナと湿式サウナの特徴と設置費用の違い
自宅にサウナを設置することで、いつでもリラックスできる贅沢な空間を楽しむことができます。注文住宅では、乾式サウナと湿式サウナの2種類を設置できます。
◇乾式サウナ
乾式サウナは、フィンランド式サウナとしても広く知られ、高温で低湿度の環境を提供することが特徴です。このサウナでは、主に電気ヒーターや薪ストーブを使って熱を発生させ、室内の温度を80度から100度程度に保ちます。乾燥した熱が体にじわじわと効き、発汗を促進します。
設置にかかる費用は、使用する設備の種類やサウナの規模に応じて異なりますが、一般的には50万円から200万円程度が相場です。この費用には、サウナルームの建設に必要な材料費やヒーターの購入費、さらには電気工事などの作業費用も含まれます。設置する場所や設備の選定によって最終的な費用が変動するため、予算に応じた選択が重要となります。
◇湿式サウナ
湿式サウナは、蒸気を利用して室内の湿度を高めるタイプのサウナで、スチームサウナとも呼ばれています。このサウナでは、蒸気発生器を使って室内に蒸気を送り込み、湿度を60%から100%に保つことが特徴です。温度は40度から60度と比較的低めで、湿気が多いため、肌に優しく、リラックス効果が高いとされています。湿度の高さと温度の低さが、乾燥した空気が苦手な人にとって快適に感じられる理由です。
湿式サウナの設置費用は、乾式サウナよりも若干高く、一般的には100万円から300万円程度の費用がかかります。この費用には、蒸気発生器の設置費用や防水工事、湿気対策としての設計や施工費が含まれます。湿式サウナの特性に合わせた防水加工が必要であり、設置にあたっては専門的な施工が求められます。
こまめなサウナの清掃と木材チェックで効果長持ち
注文住宅でサウナを設置する際の注意点として、特にメンテナンスの重要性について強調することが必要です。サウナはリラクゼーションや健康維持に効果的な施設ですが、その効果を長く享受するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
◇サウナのメンテナンスの重要性
まず、サウナのメンテナンスは、使用後の清掃が基本です。サウナを使用すると汗や皮脂が木材に染み込むため、使用後には適切な清掃が必要です。清掃が不十分だと、カビや雑菌の繁殖につながり、衛生状態が悪化します。特に湿度が高くなる湿式サウナでは、カビの発生リスクが高いため、こまめな換気と清掃が必要です。
また、サウナ内の木材の状態を定期的にチェックすることも重要です。木材は高温と湿気にさらされるため、劣化が早まることがあります。定期的に木材の状態を確認し、ひび割れや変色が見られた場合は、早めに修理や交換を行ってください。木材の劣化を放置すると、安全性が損なわれるだけでなく、サウナの効果も低減します。
◇サウナヒーターと換気のメンテナンス
さらに、サウナヒーターのメンテナンスも欠かせません。電気ヒーターや薪ストーブを使用する場合、定期的な点検と清掃が必要です。特に電気ヒーターは、長時間使用すると埃や汚れがたまりやすく、これが原因で故障や火災のリスクが高まります。取扱説明書に従って定期的に点検を行い、異常がないか確認することが大切です。
サウナの換気も重要なポイントといえます。サウナは高温多湿の環境であるため、適切な換気が行われないと空気が淀み、利用者の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。サウナを設置する際には、換気扇の設置や窓の配置など、十分な換気対策を考慮することが必要です。
最後に、サウナを安全に利用するためのルールを家族全員で共有し、遵守することも重要です。特に子供や高齢者が利用する場合は、無理な使用を避け、適切な温度と時間を守るよう指導することが大切です。
アイダ設計のサウナ付き注文住宅で「サ活」を楽しむ
近年、サウナ付き注文住宅を扱うハウスメーカーも登場しています。
岡山を含む全国で注文住宅を手掛けるアイダ設計のサウナ付き注文住宅「トトノウイエ」は、サウナ好きのために設計されており、家で「サ活」が楽しめる贅沢な空間を提供します。
「トトノウイエ」の最大の魅力は、自宅にプライベートサウナを設置できる点です。サウナは快適な温度やアロマを使用して、自分好みのサウナ空間を作り出せます。一人でリラックスする時間はもちろん、家族や友人と一緒に楽しむことも可能です。
また、サウナと冷たい水風呂、そして外気浴を組み合わせることで、身体の自律神経のバランスを整え、リフレッシュできます。外気浴用のバルコニーにはサウナチェアを設置でき、外部からの視線を遮る壁がプライベート空間を提供します。
一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所が実施した2023年の調査によると、サウナ利用者が増加しており、特にミドルサウナーとヘビーサウナーの利用頻度がコロナ前の水準に近づいています。
地域別では、関東圏でヘビーサウナーが22%増加し、関西圏ではミドルサウナーが32%増加するなどの傾向が見られました。個室型貸切サウナの利用者も増えており、25%以上の人々が利用経験を持っています。
また、自宅に設置できるサウナとして、乾式サウナと湿式サウナがあり、価格は50万円から300万円程度です。サウナを注文住宅に設置する際は、定期的なメンテナンスが重要であり、特に木材やヒーター、換気の状態を確認することが必要です。
サウナ付き注文住宅も登場しており、自宅でリラックスできる環境が提供されています。