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注文住宅が建つまでの流れは? 気を付けるべきポイントも紹介 | 2×4(ツーバイフォー)注文住宅ガイド

岡山住宅ノウハウ

注文住宅が建つまでの流れは? 気を付けるべきポイントも紹介

岡山住宅ノウハウ

公開:2024.02.29 更新:2024.02.29

注文住宅を建てる際には、家族の要望を整理し、予算を考慮した上で施工会社を選定し、打ち合わせから着工、そして引き渡しまでの流れを明確に把握することが大切です。また、資金計画やアフターサポートの確認など、建築プロジェクト全体を見据えた準備が不可欠です。注文住宅を建てる際のポイントをしっかり押さえて、理想のマイホームを実現しましょう。

施工会社に依頼するまでにしておくこと

注文住宅を建てる際には、施工会社に依頼するまでにしておくことがあります。例えば住みたいエリアやマイホームの外観や間取りなどさまざまな事柄があげられます。ここでは、施工会社に依頼する前にしておくことについてご紹介します。

◇要望を整理してイメージを明確にする

注文住宅を建てる際の最初のステップは、理想の住まいのイメージを具体化することです。まずは家族で話し合い、実現したい暮らしのイメージを明確にしましょう。具体的な地区や場所、通勤や通学の利便性、将来の家族構成や必要な部屋数、広さなどを考慮して、住まいで実現したい夢や希望を書き出します。

さらに、インテリアやデザインの嗜好も話し合い、参考にしたいホテルや雑誌、SNSの画像を活用してイメージを明確にします。これにより、施工会社や不動産会社に要望を伝える際にスムーズに理解してもらえます。注文住宅を建てる際には、まずはこの要望を整理してイメージを明確にすることが重要です。

◇予算の検討

まず、家を建てるための自己資金(頭金)を確認することが重要です。自己資金には、手元の貯金や親からの援助、所有している住宅の売却金などが含まれます。ただし、将来必要な資金や予備貯蓄も考慮し、注文住宅の新築に使える自己資金の総額を把握することがポイントです。次に、その中から住宅ローンの頭金に充てられる金額を確認します。

土地購入費用や工事費用はローンでまかなえますが、手付金や諸費用、引っ越し費用などは自己資金で支払うのが理想的です。ただし、すべての自己資金を頭金に回すと、その他の支払いに不足する可能性があるので注意が必要です。

さらに、年収から借入金額や月々の返済金額を把握し、返済に無理が生じないよう計画することも重要です。最後に、土地代と建築工事費用のバランスを考えて、予算のバランスを取ることがポイントです。土地の費用に過度に偏ると、満足できる家づくりができない場合があるので、予算を立てる際にはバランスを考慮しましょう。

◇優先順位決め

注文住宅を建てる際には、お互いに話し合う項目として優先順位を決める必要があります。この優先順位を決める際には、どのくらいの予算をかけるのか?その次に土地選びや建物選びというのが優先順位としては一般的だといえます。

ちなみに予算を最初に決めておくと、家族で描いている理想と現実とのギャップがすぐにわかるので埋め合わせが容易です。あるいは、土地や建物部分にかけられる費用の目安も把握することができます。

◇情報収集

住みたいエリアが決まれば、その次には土地探しです。この土地探しのための情報収集は、チラシや雑誌・不動産情報サイトなどの情報サイトで調べることが可能です。とりわけインターネットは、不動産会社に直接行くよりも情報収集が効率的に行えます。また、注文住宅の外観や間取り・デザインなども住宅情報サイトで調べることができます。

そして、住宅の建て方にも在来工法やプレハブ工法などさまざまです。それらの特徴などもインターネットで事前に調べられます。その後、住宅展示場で現物確認することも可能です。

依頼から注文住宅が建つまでの大まかな流れ

画像出典先:フォトAC

施工会社に注文住宅を依頼してから建つまでには、1年前後の期間が要されます。しかもマイホームについて話し合いをしてから、施工会社のモデルハウスを何か所か見学したり、施工会社との契約や施工が完了するまでにもいくつかのステップがあります。ここでは、そうした施工が完了するまでの一連の流れについてご紹介します。

◇打合せ

注文住宅を建てる際の打ち合わせは、工事着工前、建築中、建物完成・引渡し前の3つの段階に分かれます。ここでは、工事着工前の打合せについて解説します。

この段階では、まず家族の生活スタイルや将来の暮らし方を考慮して、理想の間取りを決定します。各部屋の配置や広さ、収納スペースなどについて話し合い、内装や設備に関しても希望やこだわりを明確にし、どのようなスタイルや機能を取り入れたいかを決定します。

次に、希望の間取りや設備を実現するための予算を検討します。内装デザインやオプション設備によって価格が変動するため、予算との兼ね合いを考えながら打ち合わせを進めます。また、内装や住宅のテイストは言葉だけでは伝えにくい部分があるため、実際のデザインやプランを手に入れて、担当者と共有します。

デザインのイメージを視覚的に共有するために、インターネットや雑誌からの写真や画像を活用します。さらに、打ち合わせの回数と期間の確認も行います。注文住宅を建てる際の打ち合わせの目安は、5~10回程度であり、期間は3~6ヶ月程度とされています。ただし、個々の要望やプロジェクトの複雑さによって異なる場合があります。

◇見積もり

建築会社によって見積もり書の書式や内容は異なります。見積もりの内訳は、建築費(本体工事費)、諸費用、別途工事費用に分かれますが、初回の見積もり書提示の段階で全て詳細に記載されることは決まっていません。

大手のハウスメーカーでは諸費用等も含めた見積書を作成する場合がありますが、一部の建築会社では本体工事費のみの見積もり書を提供することもあります。そのため、見積もりの総額だけでなく、含まれる費用の内容をしっかり確認することが重要です。

注文住宅を建てる際には、概算見積もりと詳細見積もりの2種類があります。概算見積もりは、まだ業者を決定していない段階で作成され、具体的な建築内容が未定のため、おおよその施工費を予測して示します。

一方、詳細見積もりは業者を選定してから作成され、具体的な建築内容や作業内容、費用が詳細に示されます。詳細見積もりでは、施工内容ごとに金額が明確化されるため、建築プロジェクトの具体的な費用を把握するのに役立ちます。

◇契約

注文住宅を依頼する施工会社が決まったら、工事請負契約を結びます。この工事請負契約の際には、希望の仕様や設備などの契約内容をしっかりと確認する必要があります。といいますのは工事請負契約後に、変更の契約による追加費用がかからないようにしないといけないからです。

ちなみにこの時点で、建築費の10%の手付金が必要な施工会社もあります。また、契約後にキャンセルした場合に、手付金のいくらか差し引かれるのか確認しておくと安心です。さらに簡易的な地盤調査を行ったり、住宅ローンの仮審査の申し込みや金融機関との契約も結ぶ必要があります。

◇着工

プランが確定したら、いよいよ新築工事に着工します。着工前には、ご近所に重機の出入りや騒音などのお断りや挨拶周りをします。ただし施工会社によっては、現場監督に一任するケースもあります。さらには安全祈願として地鎮祭を行ったり、骨組みが完成した際には上棟式なども行います。

◇引き渡し

住宅建設の工事が完成したら、市区町村による完了検査があります。これは、建築確認申請のとおりに建物が建てられているかどうかの確認作業です。問題なければ、検査済証が発行されます。そして施主への引き渡しの際には、壁や床に傷がないかどうか、設備などに不具合がないかどうかの最終チェックが施主立ち合いのもとに行われます。

注文住宅を建てる際に気を付けるべきこと

注文住宅を建てる際には、いきなり住宅展示場に出向いて営業マンに説明を受けるという方がいます。効率的に家づくりを進める為には、どこに住みたいのか?どんなマイホームを建てたいのか?といったイメージは、事前にご夫婦で相談しておくべきです。ここでは、注文住宅を建てる際に気を付けておくべきことについてご紹介します。

◇余裕を持った資金計画

注文住宅を建てる際には、家族でマイホームのイメージをお互いに話合いながら予算の見通しを立てることも大切です。例えばどこにどのくらいのお金がかかるのか?といった土地や建物など家づくりにかかる総費用を把握しておく必要があります。ですから、余裕を持った資金計画を立てるのが重要なポイントといえます。

この資金計画の中でも重要なのが、住宅ローンです。しかも住宅ローンを組む際には、返済可能額については必ず把握しておくべき項目です。よくあるのがマイホームの外観や間取り・デザインなどを検討していると、返済能力以上の資金計画になるというケースです。一般的な年間の返済額は、年収の20%~25%といわれています。そこから算出されるのが返済可能額となります。

◇アフターサポートの確認

注文住宅が完成したら、施主への引き渡しが行われます。多くの住宅メーカーが定期点検サービスや、不具合が生じた場合のアフターサポートを行っています。とりわけマイホームは、家具や家電の買い物とは違って何十年と住み続ける場所でもあります。そうしたことからもアフターサポートの確認は大切です。

このアフターサポートには、2000年に「住宅品質確保促進法」が施行されています。具体的には、新築住宅の引き渡しから10年間ハウスメーカーから無償で保証が受けられるという法律です。この保証は、例え契約書に明記されていなくてもアフターサポートが義務化されています。

その代わり、基礎の部分や壁・柱・屋根の雨漏りに限定されます。室内の配管や設備機器・内装などの経年劣化、あるいは天災や事故は有償となります。


注文住宅を建てる際には、まず家族での話し合いが不可欠です。理想の住まいのイメージを具体化し、要望を整理しておくことが重要です。地区や場所、通勤通学の利便性、将来の家族構成や必要な部屋数、広さなどを考慮し書き出しましょう。

次に、予算の検討が必要です。自己資金や住宅ローンの頭金を確認し、将来の必要な資金や返済能力を考慮してバランスを取りましょう。土地購入費用や工事費用だけでなく、手付金や諸費用、引っ越し費用なども考慮し、余裕を持った資金計画を立てます。

そして、優先順位を決めることも重要です。予算を最初に決めておくことで、理想と現実のギャップを把握しやすくなります。また、土地や建物部分にかけられる費用の目安も把握し、バランスよく進めていきましょう。

依頼から注文住宅が完成するまでの流れを理解し、工事着工前の打ち合わせや見積もり、契約、着工、引き渡しまでの各段階を丁寧に進めます。また、アフターサポートも確認して安心して暮らせるようにしましょう。

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