全国と岡山の坪単価平均は?坪単価以外で建築にかかる費用
公開:2024.02.29 更新:2024.09.30岡山で注文住宅を建てる際、坪単価は重要な指標の1つです。特に住宅建築にかかるおおよその費用を知りたいときや工法選びに役立ちます。
全国平均の坪単価は約68.4万円ですが、岡山では約69.4万円と全国平均に近い水準です。しかし、首都圏のように坪単価が高い地域に比べると、岡山では比較的抑えたコストで注文住宅を建てられます。
ただし、建築費用には坪単価以外にも付帯工事費や諸経費がかかるため、全体の予算計画を立てる際にはこれらの費用も考慮することが重要です。
目次
坪単価とは? 岡山と全国の平均を比較
住宅施工会社や工務店のホームページを見ていると、「坪単価」という文字を見かけるでしょう。マイホームを建てたいという方にとっては必ず必要な知識でもあるので、紹介します。
◇坪単価とは
坪単価とは、建物の1坪あたりの建築費用を指すもので、建物の本体価格を延床面積で割ることで算出されます。例えば、建物の本体価格が2,000万円で延床面積が50坪の場合、坪単価は40万円です。坪単価が高いほど、建物を施工する際の費用も高くなる傾向があります。
また、坪単価は建築工法にも左右されます。鉄筋コンクリート造りや木造、在来工法やツーバイフォー工法など、工法ごとに異なる施工金額がかかるため、坪単価も異なるのです。
しかし、マイホームの本体価格の予算額を決めておくことで、希望する坪数から坪単価の目安を導き出せます。例えば、予算が2,000万円で40坪の住宅を計画する場合、坪単価の目安は50万円です。このように、坪単価は建築費用や工法選びにおいて重要な指標となるため、慎重に考慮する必要があります。
◇岡山と全国の坪単価平均
岡山県と全国の坪単価平均を比較すると、建築費用に地域差があることがわかります。
国土交通省の2022年度「建築着工統計調査」によると、全国の平均坪単価は約68.4万円です。一方で、岡山の坪単価は約69.4万円となっており、全国平均に近い水準となっています。しかし、首都圏と比べると大きな違いが見られるのです。
例えば、東京の坪単価は約80.8万円で、これに比べると岡山の坪単価はかなり抑えられています。仮に40坪の注文住宅を建てると、東京では総額が約3232万円に達しますが、岡山では約2776万円となり、約500万円抑えられるのです。
このように、岡山は首都圏に比べて建築費用が低く、予算に対して効率的な家づくりができます。建築を検討する際には、この地域差を理解し、予算計画を慎重に進めることが大切です。
出典元:国土交通省「2022年度建築着工統計調査」
岡山県内の工務店・ハウスメーカーの坪単価
画像出典:フォトAC
坪単価は様々な条件によって変わりますが、依頼する工務店やハウスメーカーによっても異なります。こちらでは、岡山県内で注文住宅を建てる際に、工務店や大手ハウスメーカーによる坪単価の価格差ついても紹介します。
◇工務店・ハウスメーカーによって違う坪単価
岡山県内の工務店やハウスメーカーごとの坪単価ついて、一部紹介します。まず、ハウスメーカーの最大手ともいえる積水ハウスは、80~120万円です。そして三井ホームは、70~120万円、大和ハウスが70~115万円、パナソニックホームズが70〜100万円となっています。
一方、岡山県内の工務店になると、コムハウジング中庭.styleが60~70万円、近藤建設興業が80〜90万円、ライフデザイン・カバヤが60〜70万円、カスケの家/カスケホームが50〜80万円となっています。
大手ハウスメーカーと岡山県内の工務店で比較した場合、大手ハウスメーカーの方が坪単価は割高であると言えるでしょう。
出典元:【岡山市注文住宅の坪単価】ハウスメーカー・工務店おすすめ一覧&ランキング
◇坪単価を見る際の注意点
坪単価を見る際の注意すべきポイントとして、坪単価以外の費用が挙げられます。付帯工事費や諸経費・オプション費用などが追加されるので、余裕をもった予算を計画しておくべきです。また、付帯工事費は建物本体工事には含まれない工事費用になるため、単なる坪単価だけでは算出することができません。
建物以外で注文住宅の建築にかかる費用
住宅建築には、建物本体にかかる工事費用以外にも付帯工事費や諸経費が加算されます。そうしたことからも、予算を捻出する上で、建物本体の工事費以外の諸費用も見積もっておく必要があるのです。こちらでは、これらの諸費用について具体的に紹介します。
◇付帯工事費
建物本体以外にかかるすべての費用を付帯工事費といいます。地盤の補強工事や仮設トイレなどの工事費、電柱からの引き込み工事費、照明設備の工事費、水道本管からの引き込み工事費、外溝や造園工事費などです。
また、この費用には住宅の安全性に影響を与える地盤改良費も含まれています。百万円単位で必要となる場合が一般的です。土地を購入する場合は、地盤改良が必要かどうかを把握しておくことをおすすめします。
◇諸経費
諸経費には、契約書の印紙税や不動産取得税・登記費用・ローン手数料・火災や地震保険料・地鎮祭などの式典費用が挙げられます。
◇引っ越し・家具代
引っ越しや家具代は、新しく家を建てる際に発生する重要な費用の一部です。
仮住まいから新しいマイホームへ引っ越す場合、家具や家電を移動するための引っ越し費用が必要です。さらに、新居に合わせて冷蔵庫やテレビ、炊飯器などの家電製品を新しく購入する場合、その費用も追加で発生します。また、寝具類を新調したいと考える方も多く、これに伴う費用も無視できません。
ほかにも、インターネットのプロバイダー契約費や電話回線の新設費用も新居で必要になる場合があります。これらの費用は、新築住宅を計画する際に見落とされがちですが、実際には予算に大きく影響を与える可能性があるでしょう。
そのため、住宅建築費用だけでなく、引っ越しや家具代、その他の関連費用も含めた総合的な予算計画を立てることが重要です。予算に余裕を持たせることで、新生活をスムーズにスタートでき、予期せぬ出費に備えることができます。
岡山でおすすめのハウスメーカー3選
ここで、岡山を中心に注文住宅の施工を手掛けるハウスメーカーや工務店をご紹介します。
トータルホーム
画像出典:トータルホーム
トータルホームは、岡山県を中心に展開する住宅メーカーで、「自然と共生する家づくり」を理念に掲げています。特に、自然素材を活用し、住む人の健康を第一に考えた住宅設計が特徴です。地域密着型のサービスを提供しており、岡山の気候や風土に適した家づくりを行っています。エコ住宅や高気密・高断熱の省エネ住宅に力を入れており、長期的な視点で住む人に快適な住環境を提供しています。
トータルホームで家を建てる際の総額は、建物の広さや仕様、設備、土地の条件などによって異なりますが、一般的には1,500万円から3,500万円程度が目安です。例えば、坪単価が50万円から70万円の範囲であれば、30坪の住宅では約1,500万円から2,100万円、50坪の住宅では約2,500万円から3,500万円となります。これは建物のみの費用であり、土地の購入費用や外構工事費、諸費用(税金や手数料など)が別途発生します。
関連記事:岡山市で2×4工法の家を建てるなら?工務店・メーカーを紹介
トータルホーム小川建美
小川建美は、岡山県倉敷市を拠点に自然素材を活用した家づくりを行う住宅メーカーです。無垢材や漆喰など健康的で環境に優しい素材を使用し、家族のライフスタイルに合わせたオーダーメイド設計を提供します。
地域密着型のサービスで、省エネ住宅や長期的なアフターサポートも充実しています。温かみのある住まいを提供することが特徴です。
関連記事:カスタマイズも楽しめるシンプルナチュラルな自然素材の注文住宅
小川建美倉敷ハウジング
倉敷ハウジングは、岡山県倉敷市を拠点に、南欧風デザインの高品質な注文住宅を提供する地域密着型メーカーです。エコ住宅や省エネ設計に力を入れ、コストパフォーマンスも優れています。手厚いアフターサポートで信頼を集めています。
関連記事:南欧風のかわいい注文住宅を!倉敷ハウジングが採用した外観とは?
倉敷ハウジング予算内で理想の家を建てるためのポイント
画像出典:フォトAC
岡山県では、エコ住宅の需要が増加しています。エコ住宅は太陽光発電や高断熱材を使用し、光熱費を抑えることができるため、環境に優しいだけでなく経済的なメリットも大きいです。
岡山の坪単価は地域によって異なります。市街地では高く、郊外では比較的手頃です。坪単価が高い地域では、土地購入費が予算を圧迫しやすい一方、郊外では土地代を抑え、その分エコ住宅の設備に投資できる余裕が生まれます。
さらに、岡山ではエコ住宅に対する補助金制度が充実しており、これにより初期費用を抑えつつ、光熱費を大幅に削減できます。坪単価の高低に関わらず、エコ住宅は長期的なコスト削減と資産価値の向上に貢献します。
資金計画をしっかり立てるために
家を建てる際、資金計画は非常に重要です。まずは、無理のない返済計画を立て、総予算を決めます。次に、建築費用以外の「隠れた費用」(登記費用や外構工事費など)を見積もることが大切です。また、信頼できるハウスメーカーと綿密に打ち合わせ、坪単価や仕様のバランスを考慮した提案を受けることで、コストを抑えながら理想の家を建てることができます。
さらに、住宅ローンの優遇措置や補助金制度を活用し、エコ住宅に対応した資金計画を検討することで、長期的な経済的メリットを享受できます。建築の進行中は、定期的に予算や進捗を確認し、予期せぬ費用に対応できるようにしましょう。
費用対効果を最大化するための方法
費用対効果を最大化するためには、シンプルなデザインや必要最低限の設備に絞った家づくりが効果的です。複雑な設計は建築コストを押し上げるため、シンプルで機能的なデザインを選ぶと、コスト削減につながります。
さらに、耐久性の高い建材を使うことで、メンテナンス費用を抑え、長期的に見てお得です。これらを活用することで、予算内で理想の家を実現することが可能です。
価格を抑えた注文住宅の事例や施工のポイントについては以下の記事で解説しています。
関連記事:岡山で低コスト・高品質の注文住宅を叶えたアンセップホームの施工事例
関連記事:注文住宅で予算オーバーしてしまう原因とは? 岡山県で低予算で建てられる企業も紹介
また、土地の価格を抑えられるコンパクトな住宅の人気も高まっています。
関連記事:岡山県でコンパクトな注文住宅を建てる際のポイントとは?
坪単価とは、建物1坪あたりの建築費用を指し、建物の本体価格を延床面積で割って算出されます。岡山と全国の坪単価平均を比較すると、全国平均は約68.4万円、岡山は約69.4万円と全国水準に近いものの、東京の約80.8万円と比べるとかなり抑えられています。
岡山県内では工務店と大手ハウスメーカーで坪単価に差があり、工務店は60万円から90万円、大手は70万円から120万円と高めです。また、建築費用以外にも付帯工事費や諸経費が発生するため、予算には余裕を持たせることが重要です。
さらに、エコ住宅への補助金制度が充実しており、初期費用を抑えながら長期的な光熱費削減が期待できます。資金計画を立て、シンプルなデザインと耐久性の高い建材を活用することで、予算内で理想の家づくりが可能です。