注文住宅で人気の高いデザイン!センス良く見せるには?
公開:2024.02.26 更新:2024.02.26注文住宅のデザインは、シンプル・ナチュラルやモダン、和モダンなど多彩な系統が存在します。センス良く見せるためには、まず全体の色数を抑えてシンプルにまとめることが重要です。また、建物全体の雰囲気を統一し、適度なアクセントを取り入れることで、洗練された印象を与えます。統一感のあるカラーリングや素材の選択など、バランスを考えたデザインが重要です。
目次
人気の高いデザインを系統ごとに紹介!
ご自身に合ったデザインを選ぶことは、注文住宅建築の重要なステップです。人気の高いデザインは、さまざまな系統があります。伝統的な和風やモダンな洋風、さらにはナチュラルな北欧スタイルなど、多様な選択肢があります。それぞれの系統ごとに、特徴的なデザインポイントや魅力を紹介します。
◇シンプル・ナチュラル
60年代後半から70年代には、さまざまな色彩を取り入れた派手なデザインのサイケデリックカラーというのが大人気でした。ところが近年では、シンプル・イズ・ベストという表現があるように、飾り気のないシンプルでナチュラルなデザインを好む人が多くなっています。
シンプル・ナチュラルのデザインは、内装が控えめでありながらも、心地よい空間を作り出す特徴があります。このスタイルでは、やわらかな色調や自然素材を活用し、リラックスできる雰囲気を演出します。
家具や小物はシンプルでベーシックなものが多く、内装の主張が少ないため、自分好みのアクセントを加えやすく、自由度が高いのが魅力です。また、白が基調の場合は、家具の色を濃い目にすることでアクセントをつけ、木目の多い場合はナチュラルなデザインの家具を取り入れることで統一感が生まれます。
シンプル・ナチュラルのインテリアは、誰もが落ち着いて過ごせる、穏やかで温かみのある空間を提供します。
◇モダン
近年では、素材本来の魅力が引き出されたシンプルなデザインと同時に、モダンで斬新なデザインを好む人も増えています。モダンな家には、様々なスタイルがありますが、それぞれ特徴が異なります。以下でそれぞれの特徴について解説します。
シンプルモダン
無駄をそぎ落としたシンプルなデザインが特徴です。壁紙やインテリアはクリームホワイトやライトグレーなどの淡い色調で統一され、直線的なラインや無機質な素材が用いられます。家具や小物は最小限に抑え、シンプルでありながら洗練された印象を与えます。
ナチュラルモダン
自然素材を取り入れたモダンなスタイルです。木材や石材などの温かみのある素材が多用され、自然の風合いを感じさせます。シンプルなデザインに自然素材を組み合わせることで、心地よい空間を演出します。
和モダン
伝統的な和の要素をモダンにアレンジしたスタイルです。畳や格子戸、庭園などの日本の伝統的な要素が取り入れられ、和の雰囲気とモダンなデザインが調和します。和の趣を感じさせる空間に、モダンなアクセントが加わります。
それこそ注文住宅であれば、昔ながらの瓦を使った日本住宅に対して建築士の創意工夫が盛り込まれたデザイン住宅です。それは、内装だけでなく外観のデザインにも同じようなことがいえます。
注文住宅のデザインはどう決める?
画像出典先:フォトAC
注文住宅を建てる際、デザインは重要な要素です。しかし、そのデザインをどのように決めるかは個々の好みやニーズによって異なります。家族のライフスタイルや将来の暮らし方、予算、地域の気候条件などを考慮し、慎重な検討が必要です。ここでは、注文住宅のデザインを決める際のポイントについて探ってみましょう。
◇イメージと家の形状を決める
注文住宅を建てる際には、外観デザインの希望を建築士に伝える必要があります。とりわけ近年の建物のデザインには、さまざまな様式が取り入れられています。先ほどご紹介したデザインの他にも多様な種類のデザインが選択肢として挙げられます。
そうした建物の様式は、施工会社の施工事例を掲載したパンフレットやホームページを見ると参考にすることができます。その上、施工会社を2社3社と多く訪問することで、さまざまな情報をより多く取り入れることができます。しかもどの様式の建物がよいのか?イメージを明確にすることで、間取りや設備・家具なども異なるので重要なステップだといえます。
◇色を決める
注文住宅の外観色を決める際には、慎重な検討が必要です。一般的には白や黒などの単色が好まれますが、さまざまな色を取り入れることもあります。ただし、複数の色味を使う場合はデザインがまとまらずに見栄えが損なわれることがあるため、完成後のイメージを事前に確認することが大切です。
また、外観の色は住宅の印象を左右する重要な要素であり、白系は明るく、黒系やブラウン系は高級感があり、ベージュ系は落ち着いた印象を与えます。近年はグレーをメインとした配色も人気です。
しかし、汚れが目立ちやすい白系やベージュ系、個性的な色は近隣の住宅との調和が損なわれる可能性もあるため、メインカラーを選ぶ際には自身の好みだけでなく、予測されるデメリットも考慮することが重要です。
◇素材を決める
近年は、サイディングと呼ばれる外壁材にもさまざまな素材や色調が利用されています。また重厚で高級感あふれるイメージにしたい場合には、外壁材にタイルを利用することもできます。さらには、リビングから庭を一望できるような大きな窓を採用するという施主もいらっしゃいます。
その代わり窓を多く取り入れると、壁に比べて断熱性能や耐震性能が低下する恐れがあるので注意が必要です。また屋根の部分に採光目的に窓をはめ込むという場合には、雨漏れが発生しやすくなります。そうしたことからも外観デザインを決める際には、設計士や施工会社と十分な打合せが必要です。
センス良く見える注文住宅の特徴は?
センス良く見える注文住宅を特徴づける要素はさまざまです。建物の外観や内装、配置など、様々な側面が組み合わさっています。注文住宅がセンス良く見えるためには、デザインやカラーリング、素材の選択などが重要です。これらの要素をうまく調和させることで、魅力的で統一感のある住宅を実現できます。
◇2~3色でまとめている
センスの良い注文住宅では、一般的に全体の色数を抑えてシンプルにまとめる傾向があります。一般的に言われるのは、建物全体に使う色数を2~3色にまとめることが好ましいとされています。ただし、2色でまとめることも可能です。これによって、建物の外観が調和され、落ち着いた印象を与えることができます。
例えば、建物のベースカラーを1色に統一し、その上でアクセントとして2色目や3色目を取り入れるという方法があります。このようなアプローチによって、建物の外観が引き締まり、スタイリッシュでおしゃれな印象を与えることができます。統一されたカラーパレットは、見る人に落ち着きと調和をもたらし、建物全体のデザインを引き立てます。
◇雰囲気が統一されている
センスの良い注文住宅の特徴の一つは、その雰囲気が統一されていることです。建物全体が一貫したコンセプトやテーマに基づいてデザインされており、外観や内装、庭などの要素が調和しています。
これによって、建物が一体感を持ち、見た目に洗練された印象を与えます。例えば、外観デザインがモダンなテイストで統一されている場合、内装もモダンな要素を取り入れていることが期待されます。
同様に、和風やナチュラルなテイストで統一された建物では、内装や庭にもそのテーマが反映されています。統一された雰囲気は、住宅全体のバランスを整え、見る人に心地よい印象を与える重要な要素です。
◇アクセント
センスの良い注文住宅のアクセントには、さりげなさが重要です。派手なアクセントは避け、建物全体のバランスを考えながら控えめに取り入れることがポイントです。
玄関やベランダなどで2色目や3色目のアクセントカラーを取り入れると、メリハリのあるデザインが生まれます。このようにすることで、建物全体が統一感を持ちつつも、アクセント部分で個性が引き立ちます。
適度なアクセントは、見る人の目を引きつけるだけでなく、建物全体の印象をより魅力的にしてくれます。
人気のある注文住宅デザインは、シンプル・ナチュラルやモダン、和モダンなどの系統があります。シンプル・ナチュラルは控えめでナチュラルな雰囲気を重視し、ベーシックな家具や色彩で心地よい空間を演出します。
モダンはシンプルやナチュラルな要素を取り入れつつも、斬新なデザインや素材を活かし、洗練された印象を与えます。和モダンは日本の伝統的な要素とモダンなデザインを融合させ、畳や格子戸などの和の要素にモダンなアクセントを加えます。
注文住宅のデザインを決める際には、イメージや家の形状、色彩、素材などを慎重に検討し、統一感のある雰囲気や適度なアクセントを考慮することが重要です。