後悔したくない!注文住宅を建てる際に気を付けるべきポイント
公開:2024.02.26 更新:2024.02.29注文住宅を建てる際、後悔したくない方は注意が必要です。建築プロセスでの慎重な決定が、将来の満足度に直結します。動線や窓の配置、収納の充実など、間取りの細部に至るまで注意深く検討しましょう。また、施工会社の選定や予算管理も重要です。後悔を避けるために、事前の情報収集と計画が欠かせません。こちらでは、注文住宅でよくある後悔のポイントについて、ご紹介します。
目次
注文住宅の間取りでよく後悔するのは?
岡山で注文住宅を建てた際に、建売住宅とは違って設計士に建物の外観や間取りなど一から設計を一から共に進めます。このような場合、施主の意向を反映しやすいというメリットがありますが、住み始めてから後悔する場合もあります。そこで注文住宅の間取りで後悔する点についてご紹介します。
◇動線
動線とは玄関からリビングへ、リビングから寝室へといった家の中で「人が移動する経路」のことをいいます。ですから動線が悪いと、行きたい所にダイレクトに行きづらくなります。
まず、帰宅後の手洗いやうがいを考えると、玄関から洗面所までの距離が遠いと不便です。また、洗濯物を干す際に洗濯機から干す場所までの距離が長いと、移動が煩わしく感じられます。
さらに、対面キッチンにしている場合、冷蔵庫から飲み物を取る際にカウンターを回り込む必要があると、使い勝手が悪くなります。これらの不便な動線は、実際に住んでみて初めて気づくことが多く、後悔の原因となります。したがって、動線の設計段階で慎重に検討することが重要です。
◇窓
窓の位置や大きさは太陽光や風通しを考える上で重要ですが、設計段階ではその効果が十分に把握しづらいことがあります。太陽光が十分に家の中に入ったり、風通しのよいリビングや寝室にするには窓の位置や大きさが重要なポイントとなります。
大きな窓を増やすことで明るい空間を確保できる一方で、断熱性や耐震性が低下するリスクもあります。そのため、窓の数や大きさを決める際には慎重に検討する必要があります。断熱性の高い窓や日射量を事前に考慮することで、快適な環境を実現し、後悔を避けることが重要です。
とりわけ太陽光や風通しを良くするとはいっても、設計段階の図面では把握しにくいものです。このようなデメリットを避けるには、断熱性の高い窓にしたり日当たり具合を事前にチェックするということも大切です。
◇収納
注文住宅を建てる際、収納についての検討が後回しになりがちですが、これは後悔の原因となります。玄関収納が不十分だと、靴や荷物が乱雑に置かれてしまい、来客時に不快な印象を与えてしまう可能性があります。
また、キッチンやリビングの収納が不足していると、食器や家電、おもちゃ、雑誌などが散乱しやすくなり、生活感が出てしまいます。収納面で後悔しないためには、設計段階での検討が欠かせません。十分な収納スペースを確保し、使いやすく整理しやすい配置を考えることが重要です。
注文住宅の構造や設備で後悔しがちなこと
画像出典先:フォトAC
注文住宅を建てる際、構造や設備に関する選択は重要ですが、中には後悔するケースもあります。建築の構造や設備は、日常生活に大きな影響を与える要素であり、慎重な検討が必要です。ここでは、注文住宅の構造や設備で後悔しがちなポイントについて探ってみましょう。
◇リビング
リビングは、家族の団らんの場であり憩いの場でもあります。よくあるのが家族同士でコミュニケーションを取りやすくするために、大きなソファを設置してしまうというケースです。確かにソファが大きいと、家族全員が同時に利用することができるかもしれません。しかしながら、ソファが大きすぎるとリビングが狭くなってしまいます。あまりにも狭いと、ソファの角に足を引っかけて、転倒する恐れがあります。
あるいは庭が見渡せるようにと窓を大きくしたり多く設置しすぎると、家具や家電の配置がしにくくなってしまいます。家具や家電で窓が隠れてしまうと、採光の目的も意味をなさなくなります。
◇キッチン
近頃では、アイランドキッチンや対面キッチンなど洋風のおしゃれなキッチンが大人気です。しかしながらアイランドキッチンは、コンロ回りに壁がないため周辺に油がはねやすくなります。あるいは対面キッチンでは、調味料や飲み物を取りに行く際にカウンターがどうしても邪魔になります。
さらには、限られたキッチンスペースにカウンターを設置することにもなるので、カウンター面積が小さいと調理スペースが狭すぎるという問題も発生しやすくなります。一方カウンターが大きすぎると、リビングが狭くなってしまいます。
◇玄関
玄関は、お客様が来られた際に真っ先に目に入る重要な場所です。玄関が狭かったり収納が不十分だと、靴などの物が乱雑になり、見た目の印象が損なわれることがあります。また、雨の日にカッパなどを干す場所がないと、玄関が散らかりやすくなります。
さらに、玄関からリビングが見える構造だと、プライバシーが確保されず、湿気や臭いがリビングにも広がる可能性があります。これらの問題は、日常の利便性や快適性に影響を与えるため、設計段階で慎重な検討が必要です。
施工会社選びで後悔するケースも?
注文住宅といえば、ハウスメーカーや工務店・設計事務所などに依頼することになります。それぞれにメリットやデメリットがありますが、施工会社選びで後悔しがちなケースについてご紹介します。
◇リサーチ不足
注文住宅を建てる際に、依頼先でもある施工会社のリサーチを十分に行わずに知名度で選んでしまうと、後悔することがよくあります。具体的には、担当者との相性や費用相場などです。担当者は、住宅が完成するまで費用面や技術面での相談が不可欠です。
そうしたことからも円滑なコミュニケーションが取れるかどうかは重要な要素であるといえます。あるいは知名度が高いと広告宣伝費などに経費をかけている分、施工相場が高くなるというケースもあります。したがって1社に絞り込まずに複数の会社に相見積もりを取るということも大切です。
◇知識不足
マイホームというのは、一生に一度の大きな買い物でもあります。そのため最低限の勉強はしておくものです。特に注文住宅を検討している方は、間取り・素材・設備など家づくりの細部に至るまで、自身で決定しなければなりません。
設計士や、プランナーと相談しながら進めるのが一般的ですが、好みやこだわりを反映させて、機能や性能、メンテナンスまで考慮する場合、家づくりの知識が重要になります。知識不足の場合、設計士に言われた通り進めざる負えなくなり、その結果後悔してしまう可能性もあります。
そのため、家づくりの基本的な知識は勿論、失敗例や後悔しやすいポイントまで知ることで、後悔を減らすことに繋がります。
◇思ったより費用が掛かった
注文住宅では、施主の希望を反映させることができますが、要望が多すぎると予算オーバーのリスクがあります。予算を超過してしまうと、家計に負担がかかり、精神的なストレスや幸福感の低下につながります。
予算オーバーになりやすいケースとしては、オプション設備への過剰な出費や、外構工事や配管費用、駐車場の設置費用、税金などの諸経費を見落とすことが挙げられます。これらの要素を適切に把握し、予算内での計画を立てることが重要です。
注文住宅の間取りで後悔する点は、まず動線の不便さが挙げられます。玄関から洗面所や洗濯機までの距離が長いと帰宅後の手洗いや洗濯が不便になります。また、リビングやキッチンの窓の位置や大きさが適切でないと、日当たりや風通しに影響が出ます。
さらに、収納が不足すると生活感が出てしまい、来客時にも不快な印象を与えます。施工会社選びでは、リサーチ不足や知識不足が後悔の原因になります。予算オーバーも注意すべき点であり、オプション設備や諸経費の見落としによって起こりやすいです。 建築の構造や設備に関する検討は慎重に行い、後悔を避けるためには事前の情報収集と計画が欠かせません。