自然素材の家はどんな特長がある? 健康的な暮らしに近づこう
公開:2024.02.20 更新:2024.02.20岡山の注文住宅で自然素材を検討しているなら、自然素材の特長や種類について知っておくといいでしょう。
自然素材の家を建てる際によく使われる木材や珪藻土などの素材は、室内の空気を清潔で新鮮な状態に保つ効果が期待できます。また、VOCやフォーマルデヒドの放出を最小限に抑えられ、健康へ悪影響が起きるリスクを軽減できるのです。ほかにも、素材の持つ調湿効果により、カビやダニの発生を抑制する効果も期待できます。
自然素材により、耐火性や断熱性も備え、環境にもやさしく、快適で安心できる住まいの実現が可能です。
目次
自然素材で建てられた家の特長は?
岡山で注文住宅を建てる際に、自然素材を採用することを検討する方も多いでしょう。
では、自然素材の家には具体的にどのような特長があるのでしょうか。
◇健康面に配慮できる
自然素材で建てられた家は通気性が高く、室内の空気の流れが良好です。例えば、木材や竹、麻などの素材、湿気やカビの発生を防ぐことが可能です。そのため、室内の空気をより清潔で新鮮な状態に保つことができるでしょう。
また、自然素材を使用することで、VOC(揮発性有機化合物)やフォーマルデヒドなどの有害物質の放出を最小限に抑えることが可能です。これらの化学物質は、建材や家具から放出される場合があり、アレルギー反応を引き起こすなどの健康に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。自然素材で建てられた家は、このようなリスクを軽減します。
そして、自然素材の暖かみや自然の色彩は、精神的な安定感やリラックスを促進する効果が期待できます。またストレスや疲労の軽減につながり、心身の健康をサポートする効果も期待できます。
◇調湿効果
木材は湿度が高いときには水分を吸収し、低いときには放出する性質があります。そのため、木材が周囲の湿度を調整し、適切な湿度を保つのに役立ちます。これにより、室内の湿度が適切に保たれ、快適な居住空間を提供します。
また、土壁や漆喰は、湿気を吸収して蓄え、湿度が低いときには放出することが可能です。室内の湿度が一定に保たれることで、カビやダニの発生を抑制する効果が期待できます。
◇耐火性
自然素材で作られる家の主要な建材である木材は、燃えやすいイメージがあるかもしれません。しかし、十分な厚みの木材は火に強い特性があります。木材は燃え広がる速度が比較的遅く、火災が発生した場合でも一定の時間内に建物の耐火性を保つことが可能です。
また、自然素材で建てられた家では、断熱材も自然素材を使用する場合が多いです。自然素材の断熱材は、石油系の断熱材と比較して燃焼しにくい特性があります。また、燃焼した場合でも有害なガスを放出しにくい傾向があるのです。
そして、自然素材で建てられた家は、通気性や耐火性を考慮した設計がなされることがあります。適切な通気性が確保されることで、火災が発生した際に熱や煙が建物内にこもりにくくなり、火災拡大を防ぐ効果が期待できるのです。
家づくりでよく使われる自然素材2選
家づくりで使われる自然素材には、どのようなものがあるのかを知らない方も多いです。こちらでは、建材としてよく使われる無垢材、珪藻土について解説します。
◇無垢材
無垢材とは、木材の中でも表面に加工を施さず、そのままの状態で使われる材料のことです。そのため、木の自然な風合いや質感がそのまま残っています。無垢材は床材や壁材、天井材などとして利用される場合が多いです。
自然素材としての魅力
無垢材は自然素材そのものであり、その美しい木目や風合いが人々を惹きつけます。また、木材には湿度の調節や空気清浄効果などがあり、住む人の健康面にも配慮された家を作ることが可能です。
耐久性とメンテナンス
無垢材は適切な管理やメンテナンスが施されれば、長期間にわたって美しい状態を維持することができます。ただし、木材は湿度や温度の変化に敏感であり、適切な管理が必要です。
環境への配慮
無垢材は再生可能な資源であり、環境への負荷が比較的少ない材料です。また、木材はCO2を吸収するため、温室効果ガスの削減にも貢献します。
デザインへの活用
無垢材は自然な風合いや質感が好まれる場合が多く、木目はデザインとしても活かされています。さまざまな種類や色合いの木材があり、それぞれの特性を活かしたデザインが可能です。
◇珪藻土
珪藻土は、海底や湖底に堆積した珪藻が化石化したもので、吸湿性や調湿性に優れた特性を持つ自然素材です。
吸湿・調湿性
珪藻土は優れた吸湿性を持ち、湿度が高い環境では湿気を吸収し、乾燥した環境では水分を放出して調湿効果を発揮します。これにより、室内の湿度を一定に保ち、快適な生活空間の実現が可能です。
消臭効果
珪藻土は微細な孔があいており、これによって空気中の臭いや有害物質を吸着・分解する作用があります。そのため、室内の空気を清浄化が期待できるのです。
断熱・保温性
珪藻土は空気を多く含んでいるため、断熱性に優れています。そのため、冬場は室内の暖かさを保ち、夏場は外部の熱を遮断して涼しさを保つ効果があります。
防カビ・防虫効果
珪藻土は湿気を吸収するため、カビの繁殖を抑制できるのです。また、珪藻土自体が無機物であり、虫や害獣の侵入を防ぐ効果もあります。
耐久性と安全性
珪藻土は自然素材でありながら、耐久性に優れています。また、化学物質を含んでいないため、人体に対して安全性が高いといえるでしょう。
自然素材を選ぶなら注意点を知っておこう
自然素材の家を建てる際にはいくつか知っておくべき注意点があります。「理想の家を建てられたが、注意点を知らずに損をしてしまった。」といったことにはならないように、しっかりと把握しておきましょう。
◇経年劣化がある
自然素材の家を建てる際に注意すべき点の1つは、経年劣化があるということです。自然素材は時間とともに劣化する傾向があります。木材は腐食や虫害、変形などが起こる可能性があり、珪藻土や竹などの素材も経年による劣化が見られることがあるでしょう。したがって、定期的なメンテナンスや修復が必要です。適切な管理が行われない場合、劣化が進行し、家の耐久性や美観に影響を与える可能性があります。
◇コストがかかる
自然素材を使用した家を建てる場合、一般的にコストがかかる傾向にあります。高品質の自然素材は加工や調達にコストがかかるだけでなく、建てるのに専門的な技術や知識を必要とする場合があるため、施工費用も高くなる場合があるのです。さらに、自然素材の耐久性や品質を保つためには、定期的なメンテナンスや修繕も必要になります。これらの点を考慮すると、初期投資や維持管理費用が高くなる可能性があるでしょう。
◇施工会社選びが肝心
自然素材の家を建てる際には、自然素材の特性や施工方法を十分に理解し、経験豊富な専門家や施工業者を選ぶことが肝心です。施工会社が適切な技術や知識を持ち、自然素材を適切に取り扱うことができるかどうかを確認しましょう。また、過去の施工実績や顧客の評判なども参考になります。
自然素材の家は、健康面でのメリットが多いです。木材や珪藻土などの素材を使用することで高い通気性が確保され、室内の空気を清潔で新鮮な状態を保ちます。有害物質の放出が最小限に抑えられ、VOCやフォーマルデヒドなどが健康に与える悪影響を抑制することも可能です。また、自然素材のもつ調湿効果により湿度を適切に保ち、カビやダニの発生を抑制します。
ただし、自然素材は経年劣化があり、メンテナンスが必要です。高いコストや適切な施工会社の選定も注意が必要です。