岡山で注文住宅を建てる際の間取りでの後悔ポイントとその回避策
公開:2024.01.29 更新:2024.01.29岡山で注文住宅を建てる際には、将来的に後悔しない間取りを模索しましょう。間取りによって生活の快適性が変わります。間取りで後悔した事例としてよく挙げられるのは、家事導線や生活動線への配慮が足りていなかったり、水回りや窓の配置が適切でなかったりするケースです。
建ぺい率や容積率について理解し、家族全員でよく話し合って間取りを決めることで、後悔しない注文住宅の実現に近づきます。
目次
改装を見据えて間取りを考えることが重要
岡山で注文住宅を計画する際には、将来的な家族構成の変化に合わせて可変性を持たせた間取りを考えておくことが求められます
また、子育て期間だけでなく、子供が出て行った老後も住み続けることを想定した間取りづくりが重要です。
家族構成の変化に柔軟に対応できるようにする
注文住宅は賃貸とは異なり、建ててから数十年住み続けることから、間取りを考える時には人生のライフプランに合わせた家族構成の変化を考慮しておくことが重要です。
例えばリビングは、大空間で大人数が集まれるようにした方がいい時期もあれば、体が弱ってきた老後にワンフロアで生活するために、寝室としての用途も兼ね備えた空間としたい時期が出てきます。
そのため、家づくりの空間を考える上では、住み続ける数十年の間で起こるかもしれない様々な変化に対応しやすいよう、改装を見据えた可変性のある間取りとしておくことが大切なポイントの1つです。
こどもが巣立ってからの方が人生長い
妊娠中や子育て中に注文住宅を建てる場合には、将来的に望む子供の人数に合わせて子供部屋を計画する場合がほとんどです。しかし家に住み続ける期間と比べると子育ての期間は短いため、子供が独立して家を出ることになれば子供部屋はその後空き部屋となってしまいます。
そのため子供部屋を作るのであれば、子供が出て行った後も親の書斎など別の用途で使えるような間取りにしておいたり、将来的にリフォームを行えるように計画を立てておいたりすることが重要です。
間取り検討の際に気を付けるべきポイント
間取りを考える際には家族全員で納得した家づくりができるよう、それぞれの持つ希望をリスト化しながらとことん話し合うことが大切です。また、建ぺい率や容積率によって、建てられる家の大きさが変わってくることも知っておく必要があります。
家族全員で意見を出してよく話し合う
家族にとって注文住宅の家づくりは人生で一度きりの大きなイベントと言っても過言ではありません。そんな家づくりの間取りを考える時には家族それぞれの希望が出てくるはずです。しかし1つの家で家族全員の全ての希望を実現することは不可能でしょう。そのため、家づくりを始める段階で、家族全員が納得できる理想の住まいを徹底的に話し合うことが大切です。
また、この時に家族全員の希望をリスト化し、優先順位を決めておくことで、予算が限られた中でも家族全員の希望により近い住まいの実現ができます。このように家族で話し合ったリストをもとに家づくりを進めることで、周囲の意見に左右されることなくスムーズな家づくりができるでしょう。
忘れがち!建ぺい率や容積率も理解しておこう
建物を建てる際、土地の面積に目一杯建物を建てることは建ぺい率によって制限されています。建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積の割合をパーセントで表した数値です。建ぺい率は地域の環境整備や防災などの観点から、国が定めた用途地域ごとに建築基準法によって数値を定めて制限を行なっています。例えば100㎡の敷地で建ぺい率が60%と決められていた場合、建築面積の上限は60㎡です。
また建築基準法では建ぺい率だけでなく容積率についても制限をしています。容積率とは敷地面積に対する延べ床面積の割合のことです。容積率が高くなるほど延べ床面積を広く確保できます。
そのため、同じ面積の土地であっても、建築基準法によって定められている建ぺい率と容積率によってどれだけ広い家を建てられるかに大きな差が生まれるのです。
実際の注文住宅での後悔事例と対策
人生最大の買い物といっても過言ではない家づくりで後悔しないためには、水まわり設備や窓の配置を慎重に決めることが大切です。
家事動線と家事負担の軽減
毎日の暮らしに直結する家事動線への配慮を怠ると、住み始めてからの後悔に繋がるでしょう。例えば、浴室やランドリースペースなどを来客から見られないようにするため、LDKから離れた位置に配置する場合があります。そうした場合、来客時の見栄えはいいものの、日々の家事動線を考えるとキッチンで調理しながら他の家事をこなすのが難しいです。
このように、家事動線が家の中に分散してしまうと家事の負担が大きくなるため、家事動線はなるべく最短ルートにまとめておくことがポイントとなります。
水まわり設備や窓の配置の検討
水まわり設備をどこに配置するかは、暮らしの快適性に大きく影響します。例えば、夜間にすぐ行けるようトイレを寝室近くに配置してしまうと、家族がトイレに行く音で起きてしまうといった問題が発生しかねません。このように、水回りは利便性だけでなく音などの問題を考慮した配置が重要となります。
また窓の配置はプライバシーに配慮する上で慎重に検討するべきポイントです。特にリビングダイニングなど、家族が集う空間には大開口の窓が採用されますが、その配置によっては通りや隣の家から室内が丸見えの状態となってしまいます。その結果、常にカーテンを閉めて生活することになってしまっては本末転倒です。
そのため、必ず周辺環境からプライバシーが確保できるかを確認した上で窓の配置を決めるようにしましょう。
岡山で注文住宅を建てる際には、将来の家族構成の変化が考慮された、柔軟で可変性のある間取りが求められます。特に子供が巣立った後も快適に住み続けるための設計が重要です。
間取りの検討では家族全員の希望をリストアップし、予算内で優先順位をつけるといいでしょう。また、建ぺい率や容積率を理解し、土地の特性を考慮した計画が必要です。そして、実際の注文住宅での後悔を避けるためには、家事動線や水まわり、窓の配置に慎重に配慮する必要があります。
これらの要素を考慮した計画と検討が、理想の住まいの実現につながるでしょう。