岡山での注文住宅の費用相場と建てる際の流れやポイントの解説 | 2×4（ツーバイフォー）注文住宅ガイド

岡山で注文住宅を建てるなら、費用の相場を理解しておく必要があります。相場を知ることは、より適切な業者選びや理想の住まいを手に入れることにつながります。

注文住宅を建てる際にかかる費用を平均すると、岡山県の相場は全国平均よりもやや低い値になっています。しかし、坪単価は都市部と郊外で差が出る場合があるため、注意が必要です。

また、注文住宅を建てる際に欠かせないのは、お客様にマッチした業者選び。相見積もりや実績・評判を確認したうえで、信頼できる施工業者に依頼する必要があるでしょう。

岡山で注文住宅を建てる際の費用相場

岡山で注文住宅を建てる際、どの程度の費用が掛かるのか気になる方も多いかもしれません。こちらでは、岡山で注文住宅を建てる際にかかる費用の相場をご紹介します。

出典元：住宅金融支援機構「フラット35 2022年度利用者調査」

建築費用＋土地の相場

岡山県で注文住宅を建てる際にかかる費用は、約4,357万円です。これは全国平均の約4,693万円と比較して、全体的にはややリーズナブルな価格帯です。

建築費用は岡山県が3,313.1万円と全国平均の3,194.6万円より高めですが、土地費用は1,044.6万円と全国平均の1,499.5万円よりかなり低い水準となっています。

岡山県の坪単価は地域によって異なりますが、2024年の公示地価によると、岡山県全体の平均坪単価は約22万3916円です。岡山市の坪単価は地域ごとに異なり、特に人気の2エリアである都窪郡早島町と岡山市北区は年々上昇しつつあります。

関連記事：岡山で注文住宅を建てる際の人気エリアとは？ 都窪郡早島町と岡山市北区を紹介

知っておこう！家づくりでかかる様々な費用

画像出典：カスケの家

住宅を建てる際には、家の建築以外にも様々な部分に費用が掛かることを知っておくべきです。こちらでは家づくりにかかる費用についてご紹介していきます。

土地購入費用

家を建てるためにはまず土地が必要です。土地購入費用は家づくりの総費用において大部分を占めることが多く、地域や立地によって価格は大きく異なります。市街地や人気エリアでは高価になりがちですが、郊外では比較的リーズナブルな土地が見つかるかもしれません。

本体工事費用の相場

注文住宅の本体工事費用とは家の骨組みから屋根・外壁までの主要な建築作業にかかる費用のこと。岡山での一般的な本体工事費用は1坪あたり50万円から80万円の範囲が一般的です。家のサイズや使用する建材の品質、デザインが複雑になるほどコストがかかります。たとえば、耐震性や断熱性能の高い材料を使用すると費用は高くなりますが、将来的なメンテナンスや光熱費の削減につながることもあります。

付帯工事費用の相場

家本体以外の工事にかかる費用のことを指します。これは、外構工事（庭や駐車場の整備）、給排水や電気工事、地盤改良工事などが含まれます。岡山では、これらの費用は全体の建築コストの15%〜20%程度が相場です。たとえば、庭の造園・特別な設備の設置・内装のカスタマイズなどが含まれます。プロジェクトの特性によって大きく異なり、豪華な仕上げや特殊な設備を求めるほど費用が高くなるでしょう。

諸経費とその他費用の相場

注文住宅の建設には、本体工事や付帯工事以外にもさまざまな諸経費がかかります。これには設計費・建築確認申請費・工事監理費・各種税金などが含まれます。岡山での諸経費の目安は、全体の建築費用の10%〜20%程度とされています。大まかな目安としては、建築費用や土地購入費用に加えて、数百万円~1000万円程度が諸経費として見込まれることが一般的。

たとえば、設計費は一般的には建築費用の5%前後が相場です。しかし、特殊なデザインや高性能住宅を依頼する場合にはこれ以上の費用がかかる可能性があり、住宅ローンを利用する際には事務手数料や金利負担も考慮しなければいけません。複数の諸経費があるため、下記に詳細をご説明します。 

設計料

家を建てる際、建築家や設計事務所に支払う設計料は、家のデザインや構造に直結する重要な費用です。一般的には建築費用の5%～10%が目安とされていますが、プロジェクトの複雑さや設計者の評判によって変動します。 

土地調査費

土地を購入する前に、その土地の状態を把握するための調査費用が必要です。地盤の強度や水はけの良さなどを調査しておくことは、将来的に起こりうるトラブルを回避するために重要でしょう。費用は一般的に数十万円程度かかります。 

建築許可申請料

建築許可を得るためには申請料が必要です。この費用は自治体によって異なりますが、数万円程度かかる場合が多いでしょう。

接続費

新築住宅を電気、ガス、水道などの公共サービスに接続するための費用です。これらの費用は、サービスごとに異なりますが、一般的には合計で数十万円がかかります。 

保険料

工事中の事故や災害に備えるための保険料も重要です。建築工事保険や火災保険などがあり、費用はプロジェクトの規模や条件によって異なります。

登記費用

土地や建物の登記にかかる費用も見落とせません。登記手続きには専門の司法書士が必要で、その費用も含めると数十万円程度が一般的です。

仲介手数料

不動産を購入する際には仲介業者を利用するケースが多く、その場合仲介手数料が発生します。この費用は物件価格によって異なりますが、一般的には数百万円の範囲内です。

諸税金

固定資産税や登録免許税など、住宅取得に伴う様々な税金が発生します。これらは物件の価値や地域によって異なり、計画には十分な注意が必要です。

引越し費用

新居への移動にかかる引越し費用も忘れてはなりません。引越しの規模や距離によって費用は異なりますが、数万円から数十万円が一般的です。 

家具・家電の購入費

新居の家具や家電購入にも大きな費用がかかります。これらはライフスタイルや好みによって大きく異なりますが、数百万円を見込むことも珍しくありません。

注文住宅の価格帯別特徴

画像出典：フォトAC

注文住宅を選ぶ際、予算はとても重要です。ここでは、価格帯に応じた注文住宅の特徴を3つのパターンに分けてご紹介していきます。

1000万円台の注文住宅

岡山で1000万円台の予算で家を建てる場合、シンプルさと機能性を重視したデザインになるでしょう。この価格帯は予算に一番重きを置く方に向いており、基本的な設備が整った住まいを入手できます。

限られたスペースの中でいかに効率的に使えるかを考えて設計されているため、最低限のカスタマイズで費用を抑えることが可能。ライフスタイルや家族の人数に合わせたシンプルなデザインが特徴なので、無駄を省いた実用性重視の家づくりが可能です。

2000万円〜3000万円台の注文住宅

2000万円から3000万円台の注文住宅はデザインや設備の選択肢が豊富で、環境に優しい素材やエネルギー効率の高い設備を取り入れたサスティナブルな家づくりが可能です。他にも最新のスマートホーム技術も導入できます。

家族の成長に応じて間取りを変更できる設計も人気を集めており、この価格帯の住宅は特にお子さんがいるファミリー層に適しているでしょう。非常に魅力的な選択肢のひとつとして、快適に長く住みたい方の希望を叶えます。 

3000万円台以上の注文住宅

3000万円以上の注文住宅は最高級の素材と最新技術を組み合わせた、贅沢で高機能な住まいを選択することができます。広々とした間取り・こだわりの内装など自由に選べるため、バラバラな家族全員ひとりひとりの理想を叶えることが可能です。

介護や健康に配慮した住環境の設計やエネルギー効率を最大限に利用できるエコ住宅など、クオリティの高さやアイディアを住宅に盛り込めるので、住み心地の良さと時代に応じた最先端の機能が兼ね備えた住宅を追求することができます。

注文住宅建設における費用を抑える方法

画像出典：フォトAC

注文住宅の費用を抑える方法を3つご紹介します。

総二階建てでのコスト削減

注文住宅を建てるうえで、総二階建てはローコストに抑えながら効率の良さを高める設計と言えるでしょう。総二階建てとは、フロア全体が二階建てであること。

すべてを二階建てにすることで必要な建築材料が少なくなるため、工事費用を大幅に削減することができます。

また、二階建ては空間を最大限に使えるため冷暖房のエネルギーコストも節約でき長期的な運用コストの削減にもつながり、初期費用だけではなく住み続ける中でのランニングコストも抑えることが可能になります。

シンプルな間取りの効果

シンプルな間取りは建設コストを削減するうえでとても効果的でしょう。複雑な設計を避けることで工事の期間が短縮でき人件費の削減にもなるため、全体のコストダウンにつながりやすくなります。

また、シンプルな設計は将来的なリノベーションやメンテナンスがしやすいため、長期的に見ると維持費のダウンにもつなげることが可能。

内装の選び方

内装の選び方もコストの削減につなげることができます。コストパフォーマンスの良い設備を選ぶことで初期投資を抑えることが可能。

さらにモジュール式の設備を導入することで将来的に簡単にアップデートすることができるため、コストの追加を減らすこともできます。

モジュール式の設備とは、既に製造された材料を現場で組み立てる建築方法のことで、設計の自由度が高く施工速度が速いという特徴があるため、工期の短縮や人件費削減につながるのです。 このように、設計当初から将来を見越した設備を選ぶことが長期的な経済性の確保にもつながるでしょう。

岡山で注文住宅を建てる際の適切な業者選び

画像出典：MOMOハウス

岡山で注文住宅を建てるなら、信頼できる施工業者を選ぶことが大切です。こちらでは適切な業者の選ぶ際の段階や抑えておくべきポイントをご紹介します。

信頼できる業者の選び方

値段のみならず、信頼できる業者を選ぶことが、家づくりの成功の鍵です。これには、いくつかの重要なステップがあります。

調査と比較

まずは、多くの建築業者をリストアップし、それぞれのサービスや価格、提供されるオプションを徹底的に比較します。価格だけでなく、サービスの質やオプションの多様性も考慮しましょう。

実績と評判のチェック

業者の実績や評判の調査は欠かせません。これまでの経歴や市場での評価は、その業者がどれだけ信頼できるかを示す重要な指標です。 

費用と契約条件

価格設定や契約条件の透明性も重要な判断基準です。隠れたコストや追加費用がないかを確認し、全ての費用が明確にされているかを確かめます。

 

保証とアフターサポート

建築後のサポートや保証の内容も重要です。長期保証や迅速なアフターサービスを提供する業者は、長い目で見ても信頼できるパートナーとなり得ます。

岡山でのおすすめの住宅メーカー3選

画像出典：フォトAC

注文住宅を建てるうえで、一番気になるのが住宅メーカーの評判です。注文住宅は人生で最も大きな買い物ですから、事前に十分な情報を集めることが必要不可欠です。

なので、実際に家を建てた人々の口コミや体験談は住宅メーカーのサービスや家づくりの品質を判断するうえでとても重要です。ここでは、岡山で評判の高い住宅メーカーのおすすめを3つご紹介していきます。

注文住宅を建てる際に選択肢がたくさんありますが、住宅メーカーにはそれぞれ異なる強みや特徴があります。自分の予算やライフスタイルに合ったパートナーを選ぶことで、満足のいく家づくりができるでしょう。

MOMOはうす

「MOMOはうす」は、コストパフォーマンスに優れたメーカーとして多くの支持を集めています。特に、1000万円台から注文住宅を建てることができる点が注目されています。

家を建てる際に予算を最優先に考える方や、初めてマイホームを持つ若い世代に大人気。そして、最大の魅力は「月々5万円台の住宅ローンの支払いでマイホームを持てる」というリーズナブルな価格設定です。

この低価格を実現しながらも、住み心地の良さを求める設計や仕様が評価されています。

口コミでは「ローコストながら、希望に沿った機能的な家が建てられました」といった声が多く、不動産特有の営業電話もあまりなく予算に合った提案をしてくれる点に好印象を持つお客様が多くいらっしゃいます。

また、最長60年の長期保証で有償メンテナンス工事も、補修工事が保証対象のアフターサポートも充実で、家を建てた後も長く安心して住めるという点がとても心強いです。

トータルホーム

「き」なりの家

『「き」なりの家』は自然素材をふんだんに使った家づくりが有名。自然に溶け込むような家を建てたいと考える方にとって理想的な住宅メーカーです。

特に木の温もりを感じられるデザインが特徴で、平屋や軒のある家など、昔ながらの古き良き家を取り入れた建築を得意としています。

無垢材や自然塗料など、体に優しい素材を使うことにこだわっており、住む人の健康に配慮した家づくりを徹底。

工期の短さや速さだけではなく、長年住んでも満足できる家づくりをモットーに熟練の技術者がたくさん在籍しています。伝統的な日本の住居思想を活かしつつ冬でも省エネで快適な断熱環境などの設計を考えたパッシブデザインも大きな特徴のひとつです。

お客様の声には「木の香りや自然素材の温もりがとても心地よく、家族全員がリラックスできる空間が実現しました」という意見が多く見られ、小さなお子さんがいる家庭からは「化学物質の少ない家で安心して子育てができる」といった喜びの声も寄せられています。

また、シンプルでモダンなデザインも評価されており、伝統的な家と現代的なスタイルの融合を求める方からも評価を得ています。

「き」なりの家

三井ホーム

「三井ホーム」は大手ハウスメーカーとしてのブランド力やたくさんの実績があります。高品質な住宅を提供し続けていることから、岡山でも多くのお客様がいます。

特に耐震性や断熱性能に優れた住宅を提供しており、地震に強く季節を問わず快適な環境づくりを可能にしたプレミアム・モノコック構法というオリジナル構法を採用。

また、アフターサービスも充実しており、家を建てた後も長く住むことができる安心感があり、10年ごとの点検とメンテナンスを組み合わせて長期にわたり品質・性能の維持をサポートするキープウェル60という60年点検システムもあります。

三井ホームで家を建てた方からは、「高気密・高断熱の家のおかげで、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしができています」という声や、「オーダーメイドで理想通りの家が完成しました。細かい要望にも丁寧に対応してくれ、家族全員が満足しています」といった口コミが多く見られます。

大手ならではの技術力と、顧客の要望に応じた柔軟な対応が高く評価されています。

三井ホーム

モデルハウスへの訪問や情報収集などを十分にする

画像出典：フォトAC

家づくりにおいて、モデルハウスの訪問や情報収集は非常に重要です。モデルハウスでは、異なるスタイルの家に直接訪問できイメージすることで、その空間の使い勝手や機能性をよりリアルに理解できます。

また、材料の質感や建築の品質もご自身の目で確かめられるでしょう。これらは快適性や耐久性を考慮する上で非常に重要なポイントになります。

さらに、最新の住宅トレンドや技術についてもモデルハウス訪問を通じて知ることができ、営業担当との会話からはカスタマイズのオプションや価格設定についての貴重な情報を得ることが可能。たくさんの情報を得ることで、お客様のニーズや好みに合った家を選ぶ上で大きな手助けをしてくれます。

モデルハウスへの訪問や情報収集は、家づくりのプロセスにおいて不可欠です。この段階で得た情報は、最終的な家づくりの決定に大きな価値をもたらします。情報収集を丁寧に行うことで、理想の家づくりの実現に近づけるでしょう。

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岡山での注文住宅を建てる際にかかる費用の相場は、建築費用と土地費用を合わせて約4,163万円で、全国平均よりややリーズナブルといえます。坪単価の平均値は土地付きで約121.6万円、注文住宅のみで約98.0万円です。

また、家づくりには様々な費用が掛かります。諸経費に含まれているのは、設計料や土地調査費、諸税金などです。

業者選びでは、実績や評判、契約条件、アフターサポートを確認し、実際にモデルハウスを訪問するなどの情報収集が重要です。全ての情報を総合的に考慮することで、理想の家づくりが実現できます。